23年

親に対する恨みがたくさんあったことに今さら気づいている。

親は私に関心を持っていると実感しないまま、私は大きくなってしまった。その後どんなに償うように話を聞こうとしてくれても、「罪悪感からやってるのね、はいはいもういいよ」と思ってしまう。

専業主婦だったら、家に帰ってきた子どもにあれこれ話を聞くんだろうと思っているけど、どうなんだろう。そりゃ監視されたくないしやたらと気にかけられるのもいやだ。毎日あれこれ聞かれるのも望んでいない。でも私のことなど誰も関心がないのだと思ってしまって、それは子どもにとってよくなかったのではないかと、とても思う。

例えば、その日私が学校で何をしてどう思ったのかとかを聞かれたことがほとんどないから、話さなくていいやと思ってしまう。兄はあれこれ自分から話すんだけど、どうしてなのかな。それで大きくなったから、何も話せない人になってしまった。

中学生のときのことだ。ある日習い事の帰りに、人身事故で電車が止まってしまっていたので、母にメールした。「〜〜線で事故があったみたい!電車止まってるから遅くなる」。返事は全然なかった。よく覚えてないけど、他の路線で帰るか迷っていたが、しばらくしたら動き出したのでいつも通りのルートで帰った。帰るのは1時間くらい遅くなった。いつも同じ時間に帰るのに。心配してほしかった。家に着くと、家族三人でお昼を食べている。普通に、おかえりーと言われる。

小学生のとき、習い事に行くのを父に言わずに家を出たことがある。帰ってきたら母もいて、「出かけるときは一言でいいから言いなさい」と言われた。他には、親はいつも家にいなくて、家に帰ってきて「ただいま」を言う習慣もなかったから、たまたま親がいるときに無言で帰ったら「帰ってきたらただいまくらい言いなさいよ」と言われたことがある。これが未だに許せていないことを最近自覚した。

出かけるときは「どこそこに行ってきます」と言う、帰ってきたら「ただいま」と言う、これが当たり前でない家庭だったのだ。いま考えてみればおかしい。そう言う必要がない状況にさせた両親が、ひどいと思った。

大学生になってからはもっとひどくて、家に誰がいて誰がいないのか、それぞれが把握していないことが多かった。私の帰りが深夜でも翌日でも、母には何も言われない。たまに軽く言われるだけ。