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放心

口頭試問が終わり、卒論が私のところに帰ってきた。

私が要旨を説明した後で「ここはどういうことか」ということを五個くらい聞かれて答えて、それに対し少し付け加えられるという形だった。

教授から補足されたことは一貫して「可能性についてはいいけど、不可能性、欠点についても書くともっといい論文になる」ということだったが、それだけだった。言われてみれば当たり前のことだし、それを言われたのはよかったけど、翌日冷静になってみると何だか悔しい気がしてきた。

もっと褒めて欲しかったということではない。「あなたの論文ではこういうことができていてよかった」というのと「この点がちょっと無理がある、ずれている」というのを言って欲しかった。

教授のために書いたのではないし、自分の勉強になったから、卒論の目的はまあ果たせていると思う。でも自分が考えたことに対してもっと意見を言って欲しかった。

口頭試問だから、書いた内容を確認するという場なのであって評価を伝える場ではなかったかもしれない。私の出した結論があまりに基本的で散々言われすぎていることだったから、何も言う気にならなかったのか。先生も私の前に何人も対応していたから疲れていたとかそういうこともあったかもしれない。それとも、何も言えないほどつまらない卒論だったのかな。

私が卒論を書くのに費やした労力と時間は何だったのだろう。

自分としては勉強になったなと思って、「本に書いてあることを書いた」じゃなくて「自分が読んで書いてきたことからこういう結論が出せた」ということにとても意味があると思う。

でもその学問全体でみればまだまだ甘っちょろいものなんだからもっと細かくいろいろ教えて欲しかった。書いてる間蓄積されていた疑問が多すぎたのかな。学部生ごときが期待しすぎたかな。